セットアッパー
説明
セットアッパーは、主に終盤の八回など、クローザーの直前の回を任される中継ぎ投手の役割を指し、いわば勝ちゲームを抑え投手へ橋渡しする「セット役」として位置付けられます。セットアッパーに求められるのは、ランナーが出ている状況や一点差の緊迫した場面でも動じない精神力と、高い奪三振能力、そして長打を許さない球威と制球力です。ここで失点して同点や逆転を許せば、そのまま試合の流れが一気に相手側へ傾いてしまうため、クローザーと同等、あるいはそれ以上に重要な役割と評価されることもあります。近年のプロ野球やメジャーリーグでは、セーブ数と並んでホールド数がセットアッパーの貢献度を示す指標として重視されており、シーズンを通して安定した成績を残すセットアッパーはリーグを代表する救援投手として表彰されることも少なくありません。また、将来的にクローザーへ転向する候補として位置付けられることも多く、接戦の終盤を何度も乗り越える経験が、投手としてのメンタルと技術をさらに磨き上げる場ともなっています。そのため、強いチームほどセットアッパーの層が厚く、誰がその役割を担っても勝ちパターンを維持できる投手陣の構築を目指しています。