逆指名制度
読み: ギャクシメイセイド
説明
逆指名制度とは、かつて日本プロ野球(NPB)のドラフト会議において、大学・社会人のアマチュア有力選手が自ら希望する球団を指名し、その球団に入団できる権利を認めていた制度です。1993年のドラフトから導入され、有望選手が特定の人気球団へ希望を表明して事実上の単独指名となるケースが相次ぎました。選手側にとっては自らの意思で入団先を選択できるという職業選択の自由に近いメリットがあったものの、資金力や人気で勝る一部の特定球団に有望新人が集中し、ドラフト制度の根本理念である「球団間の戦力均衡」が著しく損なわれるという深刻な弊害が生じました。さらに裏金問題などの不透明な資金提供疑惑が社会問題化したことを受け、制度は「希望入団枠」への改変を経て、2007年の高校生・大学社会人ドラフト統合を機に完全に撤廃されました。日本プロ野球の歴史において光と影を残した象徴的な過去の制度です。