クオリティスタート
説明
クオリティスタート(QS)は、先発投手が一定以上の内容で試合を作ったかを示す指標で、一般に「6回以上を投げて自責点3以下」で達成とされます。勝敗は援護点や中継ぎの出来、守備の失策など外部要因に左右されるため、投手個人が“最低限、試合を壊さずに中盤まで投げたか”を把握する目的で使われます。6回3失点は防御率に換算すると4.50で、必ずしも圧倒的とは言えませんが、先発ローテーションを回しながらブルペンの負担を減らし、チームに勝機を残す価値を評価する考え方です。たとえば七回以降の継投が整っているチームでは、QSを積み重ねる投手がいるだけで勝率が安定しやすくなります。一方で、得点環境が低いリーグでは基準が甘く見えることもあり、QSだけで投手力を断定せず、球数、被安打の質、奪三振・与四球、被本塁打といった内容指標と合わせて見るのが基本です。QSは“合格点”を測る物差しと捉えると使いどころが明確になります。QSを続けられる投手は、立ち上がりの失点を抑えつつ、三巡目の打線との対戦をどう切り抜けるかという投球設計が上手い傾向があります。